週1回、マリンバのレッスンが楽しみでもあり、苦しみでもあり。そんな60の手習いの日記です。
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マリンバ演奏に必要な身体能力には、"マレットをしっかり握る握力"とか、"ふらふらしないでしっかり床に立つ体幹"などが必要ですが、"腕を引く力"も重要なようです。


特に、利き腕でないほう(右利きなら左腕)をすばやく後ろに引いて叩く、のが案外と難しい。腰を回転させて、結果として腕を後ろに引く"ズル"でなく、腕だけを引くんです。やろうとしても、機敏に動けないし、挙句に正確に鍵盤を狙えず、叩いても弱弱しい。


そこで、引くのに必要な筋肉である、上腕三頭筋を鍛える動画を見つけ、半年ほど、ほぼ!毎日、やっています。トイレに入っている時にするのもタイパいいです。


効果、あるといいな。





【私が参考にしたYouTube動画】 
すでに削除されている可能性もあります

・サボり筋1分トレ 上腕三頭筋 (投稿者:関節トレーニング 笹川ひろひで)

・二の腕 5分だけで簡単! 腕瘦せを叶えるなら上腕三頭筋を鍛えるこのトレーニング! (投稿者:のがちゃんねる nogachannel)
音階練習は、長調12個の後、短調を順に行ってきましたが、このたび、最後まで制覇しました、一応・・・。そう、単発で弾くことを制覇したのと、全調を連続してスラスラ弾けるかは別問題。

短調の12調を、黒鍵の数で並べてみました。
(*はエンハーモニックキー:異名同調)

  • イ短調 
  • ホ短調  (♯1個)
  • ロ短調  (♯2個)
  • 嬰ヘ短調 (♯3個)
  • 嬰ハ短調 (♯4個)
  • 嬰ト短調 (♯5個)*変イ短調(♭7個)
  • ニ短調  (♭1個)
  • ト短調  (♭2個)
  • ハ短調  (♭3個)
  • へ短調  (♭4個)
  • 変ロ短調 (♭5個)*嬰イ短調(♯7個)
  • 変ホ短調 (♭6個)*嬰ニ短調(♯6個)




実際のところ、わたしの弾くような曲の調号は、シャープもフラットも多くて3つ、大抵はゼロかひとつなので、四つも五つもついている音階など練習不要では? と思っていたのですが、無心でやっている(やらされている)うちに、気づきました。やっぱり、必要だと。



確かに、変ニ長調やヘ短調の曲は一生お目にかからないでしょうけれど、必要なのは、腕の動きの訓練なのです(と思う)。白鍵から黒鍵へ、黒鍵から白鍵への移動、黒鍵の連続、白鍵のひとつ飛ばしなど、実にいろんな動きが出てくるので、関節が緩やかになる? 体の動きがなめらかになる? そんな感じなのです。そしてその動きのパターンが、臨時記号も相まって、いつものト長調やイ短調の曲にもちょこちょこ登場するので、全体に、余裕をもって弾けるようになった気持ち。


(たぶん)これなんですよね、(未来のない老体の)ド素人でも全調の基礎練習をする(させられる)のは。


やる意味を持ててからは、俄然、音階練習にも熱が入りました。
数多いマリンバ楽譜集の中で、おそらくは最も教科書的な"マリンバパートナー"(共同音楽出版社)。初版発行は四半世紀前で、難易度順に№1から№8まであり、それぞれに改訂版があるようです。


曲はクラシックが中心、少し、ディズニーやジブリ、和洋映画の曲、唱歌などが入っています。


№によっては、ここ数年、中古でしか入手できない状況が続いていましたが、2024年12月に№1、2025年2月に№2の新版"NEW マリンバパートナー"が発行されました。削除された曲と新しく入った曲、№1から№2へ、逆に№2から№1へ移動した曲があります。


これらの旧版"マリンバパートナー"はすでに店頭から消えていますので、入手したい場合はヤフオク!などで中古を探すしかないようです。


わたしは旧版を進めてきましたので、新版に新しく登場した曲は、そのうち独習で弾いてみようと思っています。
基礎練習は、1年前から、音階と分散和音をしています。


まず、長調の12種類を順にひとつずつクリア。
黒鍵の数で並べてみました。
(*はエンハーモニックキー:異名同調)
  • ハ長調  
  • ト長調  (♯1個)
  • 二長調  (♯2個)
  • イ長調  (♯3個)
  • ホ長調  (♯4個)
  • ロ長調  (♯5個)*変ハ長調(♭7個)
  • へ長調  (♭1個)
  • 変ロ長調 (♭2個)
  • 変ホ長調 (♭3個)
  • 変イ長調 (♭4個)
  • 変二長調 (♭5個)*嬰ハ長調(♯7個)
  • 変ト長調 (♭6個)*嬰へ長調(♯6個)




それから、先生がその場で指定した1調を弾く、ちょっとしたテスト形式が半年ほど。

テスト対策として、一時期は、(ほぼ)毎日の練習時間の最初に、12すべてやっていたのですが、近頃、長調を仮卒業し、短調を始めたので、忘れないよう、3調ずつ、やっています。テンポは144です。




短調も半分まで来ました。テンポは120です。これ以上速くは無理。


だって、本当に難しいんです。行きと帰りが違うって、どういうこと? まあ、理屈は『ちゃんとした音楽理論書を読む前に読んでおく本』(侘美秀俊著)で何となくわかったつもりですが、ともかく、臨時記号の♯と♭、♮、ダブルシャープが多い。いや、"それらだらけ"。イライラするので、もう楽譜を見るのは止め、こんな感じだよねえ、と耳コピと勘でやっています。




こういう練習自体は好きなんですが、困ったことに"ピンポイント凝り性"なので、スムーズに弾けるまで止められなくなっちゃうんですよね、翌日にはほとんど忘れるくせに。だから嫌。
先生が(当然のごとく)課してくる基礎練習は大抵、30分以上、丁寧にやれば1時間かかるかも。しかも、基礎練習は総練習時間の1/3~1/2、かけるものと言われています。そこから曲練習したら合わせて2時間以上。体力も気力も使います。仕事終わりや家事の合間ではちょっと大変。


好きな曲を弾きたいから楽器をしている、だから、30分もないのに、基礎練習なんてしている時間はない。そんなあなたに、私が辿り着いた"対策案"を紹介します。




【基礎練習の5分セットを、自分で決めます】

例として、音階練習を1調、2回 + 練習曲1曲を2回で、5分かかるとします。

そうすると、
1セット:音階練習、1調✕2回 + 練習曲、1曲✕2回 で、5分

2セット:  〃 、1調✕4回 +  〃 、1曲✕4回 で、10分
あるいは、  〃 、2調✕2回 +  〃 、2曲✕2回  〃




今日、音楽にとれる時間が15分なら、基礎練習は1セット、30分なら2セットします。つっかえても、間違っても、サーっと通して、ともかく終了。身構えず、気をラクにもって、ともかく楽器を弾き始めることが重要なんです。


なお、新しい音階練習や練習曲は、セット扱いの外です。充分、時間のとれる日に始めます。








どうも、「自分は趣味なんだから基礎練習の必要はない」というのって、まじめな方じゃないかと、自身の経験から思うのです。その思考回路はこうです。


「えーっと、練習は毎日、そして、まず基礎練習を30分とか1時間とか? いや、上達に必要なのはわかるけど、無理無理、時間ないです。理想と現実は違うよ」

 ↓

「あー、先生に言われたとおりに、基礎練習からはじめたら、それだけで終わっちゃったよ。今日は休日だからできたけど、これを毎日? 無理無理」

 ↓

「えー、疲れてるのに、他にやることもあるのに、基礎練習しないと、曲、弾いちゃいけないの? 何のためにやってるんだよぉ。不十分でいいから、あの好きな曲をやりたいよぉ」

 ↓

基礎練習の呪縛にかかり、ホコリをかぶる楽器。教室退会。







そりゃあ、先生からすれば、「つっかえても間違っても5分で終わらせる基礎練習」なんて噴飯ものでしょうけれど、ゼロよりはいいでしょう?


でも、やっぱり、基礎練習は"好きな曲"を好きなように気持ちよく弾くのに繋がりますから、「やらなくていい、趣味には無駄無駄」ではもったいない。







このセット方式、子どもの頃、気づきたかったなぁ。でも、あの先生、怖かったからなぁ。
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プロフィール
HN:
ルーニ
性別:
女性
自己紹介:
子育て真っ最中の頃から、「人生後半にやること」を探してきて、60近くになって、うっかり、そして、ようやく出会ってしまった”マリンバ”。ピアノと異なり、メロディーラインだけ弾いていれば曲になる。先生にピアノ伴奏をつけてもらえば、演奏家気分にも浸れる。う~ん、幸せです。

(注)カテゴリーの"マリンバパートナー"は、共同音楽出版社から№1~№8まで発行されているマリンバの楽譜冊子のことです。2025年8月時点で№1~№3には新版も発行されています。なお、同じ曲名でも、旧版と新版に掲載されているものは譜面が異なる可能性があります。
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