週1回、マリンバのレッスンが楽しみでもあり、苦しみでもあり。そんな60の手習いの日記です。
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マリンバの練習で大切なポイントのひとつが、"手順"だと思います。つまり、この音を右手で弾くのか、左手でか、ということです。








勿論、プロの方は習熟されているので、初見の難曲であっても適切な手順で弾けますが、超初心者の私には、入門楽譜でも迷いまくる重要問題。そして、すぐ忘れる性分から、楽譜に左右のしるしをつけないとダメです。しかも、覚え直すのも苦手な性分なので、理想的には、最初に完璧な手順にしておきたいです。


ですから、強弱だの表現だの何より、手順の"解明"が最優先。取り敢えず自分であれこれ仮定してみて、やりにくいところは先生にGo。すると「あ~、これはこうすると~」と私には考えつかなかった、実に的確なアドバイスを得られます。








初心者用の楽譜には、キーになるほんの数個の音符に左右の指定がされている場合もありますが、基本的には未指定。もう、全部、指定してよ!って感じです。


ただ、先生によれば、人によってやりやすい手順は異なるし、何なら、楽譜で指定してある手順も変えていいとのこと。


深すぎ。
では、なぜ、そもそも、"変"や、"嬰"の文字が用いられたのか?については、漢和辞典を引いても分かりませんでしたが、古い漢字に、そのような意味が含まれていたのかもしれません。


例えば、五声の音名も、次のように、身分的な意味があったようです。


宮・・・君主 
商・・・臣下 
角・・・民  
徴・・・事   
羽・・・物




* * * * *




【漢語辞典より】

[変]
かわる・かえる・ふつうと違う・ふしぎ・ばけもの・突然のできごと・ふつうでないできごと

[変記号](ヘンキゴウ)
音楽で、音の高さを本位音より半音下げる記号。

[変徴](ヘンチ)
中国の音階の第4である徴(チ)より半音低い音。悲壮な調子。




[嬰]
あかご・みどりご・めぐる・こもる

[嬰記号](エイキゴウ)
音楽で、音の高さを本位音より半音上げる記号。

[嬰羽](エイウ)
中国の音階の第1である羽(ウ)より半音高い音。




参考
Wikipedia
現代漢語例解辞典第二版 小学館
たぶん、中国古楽の影響を受けた日本雅楽の音階(1オクターブ)の表記ルールから持ってきたみたいです。




【中国古楽】
五声] 五音ともいう。
低 宮 (キュウ) 
  商 (ショウ) 
↕  角 (カク)  
  徴 (チ)   
高 羽 (ウ)   




【のちに2つの音を加えたバージョンの中国古楽と、おそらくそれが伝わった日本雅楽(呂旋)の音階】
[七声] 七音ともいう。
 宮  (宮の低半音)
  宮  
  商  
  角  
 徴  (徴の低半音)
  徴  
  羽




【おそらく上記の呂旋から派生した日本雅楽(律旋)の音階】
[七声]
  宮  
  商
 商  (商の高半音)  
  角  
  徴
  羽
 羽  (羽の高半音)
  



参考
Wikipedia
全体を通じて、強弱をはっきりつける。


【pのスタッカート】

アクセントがつかないようにして、トレモロとの強弱の差をはっきりさせる。




【42小節目・109小節目】

デクレッシェンドは気持ちのみ。そのあとのpとの差をはっきりさせる。




【107小節目】

徹底的にpにする。
♭は、音名では、"フラット"と読み、"レのフラット"などと使います。
同様に、♯は、"シャープ"で、"レのシャープ"です。




* * * * *




でも、曲の調では、フラットは"変"で、シャープは"嬰"となり、"変ロ長調"(へんろちょうちょう)とか、"嬰ハ短調"(えいはたんちょう)などと使います。


例えば、変ロ長調は、変ロ、つまり、シのフラットが先頭にくる音階で構成された曲。
シ♭ ド レ ミ♭ ファ ソ ラ


例えば、嬰ハ短調は、嬰ハ、つまり、ドのシャープが先頭にくる音階で構成された曲。
ド♯ レ♯ ミ ファ♯ ソ♯ ラ シ




* * * * *




どうして、"変"? "嬰"?


まあ、"ロのフラット長調"とか、"ハのシャープ短調"では、言いにくいこと、この上ないですが。


子どもの頃は、「何かが変な曲だから変? でも、嬰って何?」という感じで、そのあたりで思考停止、誤解と苦手意識だけが最近まで続いていました。
プロフィール
HN:
ルーニ
性別:
女性
自己紹介:
子育て真っ最中の頃から、「人生後半にやること」を探してきて、60近くになって、うっかり、そして、ようやく出会ってしまった”マリンバ”。ピアノと異なり、メロディーラインだけ弾いていれば曲になる。先生にピアノ伴奏をつけてもらえば、演奏家気分にも浸れる。う~ん、幸せです。
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