週1回、マリンバのレッスンが楽しみでもあり、苦しみでもあり。そんな60の手習いの日記です。
まだ引きずっている、「ドイツ語で、"シ"が、"B"でなく、"H"である理由は何?」問題の続きです。
諸説ありますが…スガナミ楽器のHPで面白いのを見つけましたので、それを基に、私の勝手解釈(特に後半)で、ご紹介しましょう。
*
「自然な感じにするには、"ラ"と"ド"の間に、もうひとつ、音が必要だけど、高いのと低いのと、候補が2つある、どっちにする? 迷うね」と試行錯誤していた時代、英語同様、音階にアルファベット順を採用していたドイツでも、その"未決の音"に、"B"と命名しました。"ラ"が"A"ですからね。
*
では、ほかの音名のような大文字でなく、小文字の"b"で書かれたのは、なぜ?
当時、どのような理由でか、"シ"という音が、音として外れもの扱いだったようで、「できるだけ用いない。やむを得ず用いる場合は、目立たないように低く歌うのがよい」とされていたみたいです。その際、「2つあるシ候補の、低いほうで」という意味を表すために、"b"を用いました。
そのうち、次第に、ほかの音でも、「少し低く歌って」、「少し軟らかく歌って」を表すのに、"b"と添えるようになりました。のちに、これが、"半音下げる"記号(フラット)の♭になったらしいです。
反対に、高いほうのシ候補は、丸っぽいbと区別するため、下図のような、四角ばったbで表しました。
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こうして、ますます「このような記号使いは便利だ」と盛り上がり? 「少し高く歌って」、「少し鋭く歌って」を表す記号(シャープ)も作ろう!と、四角ばったbの上下左右を延長し、♯としました(実際の横棒は、五線と区別するために、右肩上がり)。
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さらに、"♭や♯を取り消す"記号(ナチュラル)として、四角ばったbの右下に線を延長して、♮を作りました。
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実際の書き順は、下記のようなのかもしれませんが。
①
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②
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で、なんだかんだ、結局"シ"は、高いほうの候補が採用されました。
ここからはさらに推測の推測ですが、本採用となった"シ"をどう表すか? 英語同様、そのまま素直に"B"とすればよかったのに、長年、ビー(べー)をいじり過ぎたため、"b"や"B"が何を表すか、人により異なって共通認識が得られなくなっていたので、ドイツでは「ここはひとつ、まったく別のアルファベットにしたほうがよくないか?」となったのでは?
で、ABCDEFGの次のHを採用したと。そして、シのフラットは、"B"ひと文字で表すことに。
日本語 変記号 嬰記号 本位記号
イタリア語 bemolle diesis bequadro
フランス語 bémol dièse bécarre
ドイツ語 b ,Be Kreuz Auflӧsungszeichen
英語 flat sharp natural
さあ、どうでしょうか?
参考資料
スガナミ楽器のHP
Wikipedia
コトバンク
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諸説ありますが…スガナミ楽器のHPで面白いのを見つけましたので、それを基に、私の勝手解釈(特に後半)で、ご紹介しましょう。
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「自然な感じにするには、"ラ"と"ド"の間に、もうひとつ、音が必要だけど、高いのと低いのと、候補が2つある、どっちにする? 迷うね」と試行錯誤していた時代、英語同様、音階にアルファベット順を採用していたドイツでも、その"未決の音"に、"B"と命名しました。"ラ"が"A"ですからね。
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では、ほかの音名のような大文字でなく、小文字の"b"で書かれたのは、なぜ?
当時、どのような理由でか、"シ"という音が、音として外れもの扱いだったようで、「できるだけ用いない。やむを得ず用いる場合は、目立たないように低く歌うのがよい」とされていたみたいです。その際、「2つあるシ候補の、低いほうで」という意味を表すために、"b"を用いました。
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そのうち、次第に、ほかの音でも、「少し低く歌って」、「少し軟らかく歌って」を表すのに、"b"と添えるようになりました。のちに、これが、"半音下げる"記号(フラット)の♭になったらしいです。
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反対に、高いほうのシ候補は、丸っぽいbと区別するため、下図のような、四角ばったbで表しました。
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こうして、ますます「このような記号使いは便利だ」と盛り上がり? 「少し高く歌って」、「少し鋭く歌って」を表す記号(シャープ)も作ろう!と、四角ばったbの上下左右を延長し、♯としました(実際の横棒は、五線と区別するために、右肩上がり)。
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さらに、"♭や♯を取り消す"記号(ナチュラル)として、四角ばったbの右下に線を延長して、♮を作りました。
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実際の書き順は、下記のようなのかもしれませんが。
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で、なんだかんだ、結局"シ"は、高いほうの候補が採用されました。
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ここからはさらに推測の推測ですが、本採用となった"シ"をどう表すか? 英語同様、そのまま素直に"B"とすればよかったのに、長年、ビー(べー)をいじり過ぎたため、"b"や"B"が何を表すか、人により異なって共通認識が得られなくなっていたので、ドイツでは「ここはひとつ、まったく別のアルファベットにしたほうがよくないか?」となったのでは?
で、ABCDEFGの次のHを採用したと。そして、シのフラットは、"B"ひと文字で表すことに。
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日本語 変記号 嬰記号 本位記号
イタリア語 bemolle diesis bequadro
フランス語 bémol dièse bécarre
ドイツ語 b ,Be Kreuz Auflӧsungszeichen
英語 flat sharp natural
さあ、どうでしょうか?
参考資料
スガナミ楽器のHP
Wikipedia
コトバンク
楽譜の左端や演奏会プログラムの伴奏者のところに書いてあるのを見て、なぜピアノの略称が"pf"なのか、不思議でした。
調べたところ、"ピアノフォルテ"が、ピアノの正式な?名称でした。ピアノが発明される前のハープシコード等と異なり、小さい音(ピアノ)から大きな音(フォルテ)まで出せる楽器という意味らしいです。
因みに、表からは見えませんが、ハープシコードはギターのように弦を弾いて音を出し、ピアノはハンマーで弦を叩く打楽器です。
現代の呼称は、英語やフランス語では、piano、ドイツ語は、klavier、イタリア語は、pianoforteです。
調べたところ、"ピアノフォルテ"が、ピアノの正式な?名称でした。ピアノが発明される前のハープシコード等と異なり、小さい音(ピアノ)から大きな音(フォルテ)まで出せる楽器という意味らしいです。
因みに、表からは見えませんが、ハープシコードはギターのように弦を弾いて音を出し、ピアノはハンマーで弦を叩く打楽器です。
現代の呼称は、英語やフランス語では、piano、ドイツ語は、klavier、イタリア語は、pianoforteです。
マリンバはどこでも、marimba、ですね。もともとアフリカの言葉で、"マ"が複数形を表し、"リンバ"が木片を意味するとのこと。
紆余曲折を経てきた"H"は、ドイツ語で音階の7番目の音であることから、音楽関係者の間では、"7"を表す隠語として使われているらしいです。「H万で」(ハーマンで)と言うと、「7万円で」のこと。
以下、ドイツ語読み。
C=1 C万=1万円
D=2
E=3
F=4
G=5 G千=5,000円
A=6
H=7
参考
Wikipedia
以下、ドイツ語読み。
C=1 C万=1万円
D=2
E=3
F=4
G=5 G千=5,000円
A=6
H=7
参考
Wikipedia
ドイツ語の、高いほうの音 "H"(ハー)と低いほうの音 "B"(ベー)の、邪道な覚え方を発見。
まったく無関係ですが、たまたま一致しているのが、鉛筆の芯の硬さの、硬度表記。硬い(高い)ほうが "H"(エイチ)、柔らかい(低い)ほうが "B"(ビー)。よし、これで覚えよう!
HやBでの表記は、19世紀初め、ロンドンの鉛筆製造業者ブルックマンが使い始めたそうで、紆余曲折と地方色があり、現在、硬度の幅(何Hから何Bまであるか)や数値として相当する硬度など、各国で異なります。そもそもアメリカ合衆国では番号で表すそうな。
現在の日本では、JISで定められたもの(下記の黒文字)、それに加えて、各鉛筆メーカー独自のもの(一例として青文字であげる)があります。
10H
9H
8H
7H
6H
5H
4H
3H
2H ↑硬い
H Hard
F Firm(しっかりした)Fine(細い)
HB Hard Black
B Black
2B ↓軟らかい
3B
4B
5B
6B
7B
8B
9B
10B
それとも、高い(ハイ)の "high" と、地下(ベイスメント)の "basement" で覚えましょうか?
参考
Wikipedia
まったく無関係ですが、たまたま一致しているのが、鉛筆の芯の硬さの、硬度表記。硬い(高い)ほうが "H"(エイチ)、柔らかい(低い)ほうが "B"(ビー)。よし、これで覚えよう!
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HやBでの表記は、19世紀初め、ロンドンの鉛筆製造業者ブルックマンが使い始めたそうで、紆余曲折と地方色があり、現在、硬度の幅(何Hから何Bまであるか)や数値として相当する硬度など、各国で異なります。そもそもアメリカ合衆国では番号で表すそうな。
現在の日本では、JISで定められたもの(下記の黒文字)、それに加えて、各鉛筆メーカー独自のもの(一例として青文字であげる)があります。
10H
9H
8H
7H
6H
5H
4H
3H
2H ↑硬い
H Hard
F Firm(しっかりした)Fine(細い)
HB Hard Black
B Black
2B ↓軟らかい
3B
4B
5B
6B
7B
8B
9B
10B
それとも、高い(ハイ)の "high" と、地下(ベイスメント)の "basement" で覚えましょうか?
参考
Wikipedia
Q.ドイツ語がちょっと奇妙。英語同様、アルファベット順に、"B"となるのが自然なのに、なぜ"H"? その上、英語の"B"のフラットは、ドイツ語では"B"? フラットはどこ行ったの?
A.諸説ありますが…現在の、7つの音で構成された音階が確定する前の話。グレゴリオ聖歌ヨハネ賛歌を元に6つの音(ド~ラまで)は決まったけれど、音の流れ的に、ラとドの間に、もうひとつ必要だよね、となりました。その候補が2つあり、高いほうを"H"、低いほうを"B"と呼んでいました。
で、最終的には、高いほうの"H"が、"シ"に決まったので、ドイツ語ではそう呼ぶことになりました。そして、低いほうは、"シ"のフラットに相当したので、"B"となりました。つまり、この"B"は、アルファベット順由来ではないのです。
日本語
イ ロ ハ ニ ホ ヘ ト
英語
A B C D E F G
エー ビー シー ディー イー エフ ジー
ドイツ語
A H C D E F G
アー ハー ツェー デー エー エフ ゲー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本語
嬰イ 嬰ロ 嬰ハ 嬰ニ 嬰ホ 嬰ヘ 嬰ト
英語
A♯ B♯ C♯ D♯ E♯ F♯ G♯
エーシャープ ビーシャープ シーシャープ ディーシャープ イーシャープ エフシャープ ジーシャープ
ドイツ語
Ais His Cis Dis Eis Fis Gis
アイス ヒス ツィス ディス エイス フィス ギス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本語
変イ 変ロ 変ハ 変ニ 変ホ 変ヘ 変ト
英語
A♭ B♭ C♭ D♭ E♭ F♭ G♭
エーフラット ビーフラット シーフラット ディーフラット イーフラット エフフラット ジーフラット
ドイツ語
As B Ces Des Es Fes Ges
アス ベー ツェス デス エス フェス ゲス
A.諸説ありますが…現在の、7つの音で構成された音階が確定する前の話。グレゴリオ聖歌ヨハネ賛歌を元に6つの音(ド~ラまで)は決まったけれど、音の流れ的に、ラとドの間に、もうひとつ必要だよね、となりました。その候補が2つあり、高いほうを"H"、低いほうを"B"と呼んでいました。
で、最終的には、高いほうの"H"が、"シ"に決まったので、ドイツ語ではそう呼ぶことになりました。そして、低いほうは、"シ"のフラットに相当したので、"B"となりました。つまり、この"B"は、アルファベット順由来ではないのです。
日本語
イ ロ ハ ニ ホ ヘ ト
英語
A B C D E F G
エー ビー シー ディー イー エフ ジー
ドイツ語
A H C D E F G
アー ハー ツェー デー エー エフ ゲー
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日本語
嬰イ 嬰ロ 嬰ハ 嬰ニ 嬰ホ 嬰ヘ 嬰ト
英語
A♯ B♯ C♯ D♯ E♯ F♯ G♯
エーシャープ ビーシャープ シーシャープ ディーシャープ イーシャープ エフシャープ ジーシャープ
ドイツ語
Ais His Cis Dis Eis Fis Gis
アイス ヒス ツィス ディス エイス フィス ギス
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日本語
変イ 変ロ 変ハ 変ニ 変ホ 変ヘ 変ト
英語
A♭ B♭ C♭ D♭ E♭ F♭ G♭
エーフラット ビーフラット シーフラット ディーフラット イーフラット エフフラット ジーフラット
ドイツ語
As B Ces Des Es Fes Ges
アス ベー ツェス デス エス フェス ゲス
プロフィール
HN:
ルーニ
性別:
女性
自己紹介:
子育て真っ最中の頃から、「人生後半にやること」を探してきて、60近くになって、うっかり、そして、ようやく出会ってしまった”マリンバ”。ピアノと異なり、メロディーラインだけ弾いていれば曲になる。先生にピアノ伴奏をつけてもらえば、演奏家気分にも浸れる。う~ん、幸せです。
(注)カテゴリーの"マリンバパートナー"は、共同音楽出版社から№1~№8まで発行されているマリンバの楽譜冊子のことです。2025年8月時点で№1~№3には新版も発行されています。なお、同じ曲名でも、旧版と新版に掲載されているものは譜面が異なる可能性があります。
(注)カテゴリーの"マリンバパートナー"は、共同音楽出版社から№1~№8まで発行されているマリンバの楽譜冊子のことです。2025年8月時点で№1~№3には新版も発行されています。なお、同じ曲名でも、旧版と新版に掲載されているものは譜面が異なる可能性があります。
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