週1回、マリンバのレッスンが楽しみでもあり、苦しみでもあり。そんな60の手習いの日記です。
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「あ、これ、卓上木琴ECO32の音域で弾ける、マリンバ用の楽譜だ!」と見つけたら、もう一段階、確認してみましょう。




1、「2重奏」と表示がないか

この意味は、「1台のマリンバで、二人並んで弾く」、もしくは「2台のマリンバで弾く」です。それぞれのパート用に、楽譜があります(大抵は、マリンバ1がメロディーライン)。ですから、片方の楽譜の音域が、ECO32でまかなえても、もう片方の音域をカバーできる、別の卓上木琴(音色の違いを無視するならマリンバ)を弾く人がいなければ、曲として成立しません。


ですが、併せて、「ただし、マリンバ1だけでも演奏可能」のような表示があれば、マリンバ1の楽譜の音域がECO32の範囲であれば、OKです。




2,「2台のマリンバのための」と表示がないか

この意味は、「2台のマリンバで弾く」であり、内容は、1と同様です。




3,「3本マレット」、「4本マレット」と表示がないか

これは、左右1本ずつの計2本のマレットではなく、「計3本のマレット(右手2本+左手1本や右手1本+左手2本)で弾く」、「計4本のマレット(2本ずつ)で弾く」という意味です。即、習得できる技術ではないので、始めようかな?という段階では、現実的でありません。


ですが、併せて、「ただし、2本マレットでも演奏可能」のような表示があれば、OKです。その場合は、省略できるほうの音符が小さくかいてあったり、( )がついていたりします。
前回からの続きです。




4,演目をチェック

これは、とても大切なことです。


安倍圭子氏のアンサンブルコンサートの記事でも触れたように、マリンバの世界には、"澄んだ切先"のような層(頂点部分)があります。つまり、一般の人には、なじみのない部分ですね。芸術というか、前衛というか。マリンバを多少やっている人でも、好みの別れるところではあります。


ですので、演目(曲名)をチェックして、自分の求めているコンサートなのか?を確かめてから、チケットを購入しましょう。




* * * * *




【目安の分類】

これらがミックスされたコンサートもあります。


①マリンバのために作曲したもの・・・およそ、一般のほとんどの人にとって、曲名や作曲家名を見たことも、曲を聴いた経験もありません。通好みというか、マリンバという楽器の芸術性、可能性を味わうことができます。


②クラシックをマリンバ用に編曲したもの・・・1~数台のマリンバ、あるいは、打楽器や他の楽器を加えて演奏されます。


③アニソンやボカロ、フォークソング、唱歌、J-POPなどをマリンバ用に編曲したもの・・・②と同様です。
マリンバに限らず、コンサート情報は、名の知れたホールでの開催以外は、身内の中だけでまわっている印象です。奇妙な話ではありますが、自ら積極的に積極的に積極的に探さないと見つかりにくいです。




1,ネットで、「マリンバ コンサート」と入力し、検索します

「東京」、「福岡」など地名も加えると精度が上がります。その中から、これから開催されるコンサートをピックアップします。ネット検索以外の可能性としては、楽器店や音楽教室に置いてあるチラシや、マリンバ奏者自身のYouTube動画中での告知を見つける方法もあります。




2,小さなイベントもあります

本格コンサートでなくても、ショッピングセンターやフェスティバル、音楽教室や音楽学校のイベントに短時間登場することがあります。しかも、無料だったりワンコインだったり。これらは、ネットやチラシ、行政の広報誌、タウン情報誌などに記載されています。




3,打楽器のコンサートもチェック

マリンバは打楽器のひとつですので、単独のコンサートだけでなく、打楽器の一員として登場することも多々あります。ですから「打楽器 コンサート」の言葉でも検索してみましょう。




4,演目をチェック

(2)でご説明します。
ここまでご紹介した2冊の特徴は、


・1冊目は、ピアノ鍵盤上のドレミも目印がないと…けれど、ともかく、"曲"というものを、今すぐ弾いてみたい、ほぼ楽器初心者向け。ピアノ伴奏なし(コードはある)。


・2冊目は、楽譜はそこそこ分かるし馴染みもあるので、すこし長くて複雑な曲を弾いてみたい人向け。ピアノ伴奏なし(コードはある)。








共通しているのは、ピアノ伴奏がなくても、曲として成立する楽譜であること。これ、案外、重要です。バイオリンやフルートなど、メロディーライン担当の楽器には総じて当てはまりますが、ピアノ伴奏や二重奏でないと曲にならない楽譜は、自分ひとりだけで楽しむのには向いていません。


ですから、弾いてみたい楽譜をネットで探す時も、そこもチェックポイントになります。同じ曲でも、ソロであったり、ピアノ伴奏が必須であったり、複数の楽器で成立するアンサンブルであったり、さまざま、ありますので。
若き安倍圭子氏がマリンバを日本や世界に広めようと積極的に動いていた1968年、文化庁芸術祭に参加申請したところ、「マリンバは芸術を表現する楽器として認められていないので」と一度は参加を断られました。しかし、「日本を代表する何名もの作家に依頼した、マリンバのオリジナル作品のリサイタルだから」と熱心に説明し、認められました。


そして、2022年、「長年にわたり、マリンバ演奏家として、新たな奏法を開拓し、音楽表現の幅を広げ、我が国の芸術文化の振興に多大な貢献をしている」功績により文化庁長官表彰を受賞されました。


その安倍氏の揺るがない世界を余すところなく、そして結晶の形で体現したのが、今回のアンサンブルコンサートであったと感じました。
プロフィール
HN:
ルーニ
性別:
女性
自己紹介:
子育て真っ最中の頃から、「人生後半にやること」を探してきて、60近くになって、うっかり、そして、ようやく出会ってしまった”マリンバ”。ピアノと異なり、メロディーラインだけ弾いていれば曲になる。先生にピアノ伴奏をつけてもらえば、演奏家気分にも浸れる。う~ん、幸せです。
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