週1回、マリンバのレッスンが楽しみでもあり、苦しみでもあり。そんな60の手習いの日記です。
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特にこの曲は、YouTube動画などでプロのピアノ演奏を聴いたり、バレエや歌劇を観て、全体の流れをつかむのが効果的だと思います。




【譜面に書かれていない強弱 その①】

19と23小節目は後半から、次の小節の休符手前まで、クレッシェンドします。

その後、20~22小節目と、24~27小節目で9回繰り返される、16分音符4つと4分音符(スタッカート付き)の組み合わせは、ひとつめの16分音符を"中強"で始めて、デクレッシェンドし、最後の4分音符を"弱"で演奏します。





【譜面に書かれていない強弱 その②】

28~30小節目に、2回繰り返される和音は、"強"→"弱"→"中強"→"弱"で演奏します。
【my手順の紹介】

・結局のところ、手順は各個人のやりやすい方法で構わず、利き手や先生によっても異なります。

・左右の音の微妙な大きさや音色の違いや、リズムの取りやすさから、同じ曲内では、同じようなフレーズは、ある程度統一したほうがよいようです。

カテゴリー[マリンバの始め方]の、「右か左か、手順がポイント(1)~(3)」もご覧ください。



《基本》


Ⓐひとつめの音が、ふたつめより高ければ右手、低ければ左手から開始し、交互に続ける。

Ⓑトレモロは右手から始める(左が利き手の場合については不知)。
Ⓒ右手だけ、左手だけで、連続して弾くのは、基本的には2個まで。多くて3個まで。
Ⓓ楽譜で指定されている場合は、基本は指定通り(変更してもよい)。


※①、②…:その小節の1番目、2番目…の音(休符除く)を表す。
※小節番号は、譜面左端の数字を基準にして数えると便利。
※R:右手 L:左手
トレモロの音とタイになっている音は、トレモロ記号が付いてなくても、トレモロで演奏します。




《この曲についての特記》

㋐ 基本:Lから開始:各小節とトレモロ後

㋑ ㋐の例外:Rから開始:16、17、21、22、25、26、27、45、46小節目

㋒ ①R ②R:22小節目

㋓ ①R ②R ⑥R ⑦R:21、25、26小節目
会場は上野公園にある重要文化財の『旧東京音楽学校奏楽堂』。満席でした。


オペラに登場するスペイン歌曲を、ソプラノの女性が身振りと表情豊かに歌われました。曲の前に、スペインなどの古今のエピソードや、歌詞の日本語訳を話してくれたので、より曲を楽しめました。


嶋崎雄斗さんは、カスタネットやカホン、タンバリンなどのパーカッションを担当されていました。カスタネットで効果音的な伴奏だけでなく、ピアノとの二重奏までできる打楽器奏者って希少ではないでしょうか? 嶋崎さんもこのようなコンサートは初めてだとのことでしたが、これからはスペイン歌曲歌手のみなさんに引っ張りだこになりそうです。
これまでの(2)と(3)も含めて、強弱やブレスなど、すべてを自然に繋げて平静に演奏し、心地よい曲にするのはとても難しいです。




【強弱の波】

・6、7小節目:トレモロはやさしく開始し、次第に音量を上げて、続く16分音符3つは強めにする。
・10~12小節目:10、11小節目の⑨のトレモロはやさしく開始し、次第に音量を上げて、続く11、12小節目の16分音符4つは弱めにする。




【ひとまとめ】

・4、5、13、14小節目:8分音符(トレモロ)と続く16分音符2つをひとまとめの単位として考えて、③と④、⑨と⑩の間に、ごくごくわずかな区切りを入れる。




【ブレス】

ごくわずかな区切りを入れる。

・9小節目:②と③の間
・15、16小節目:⑧と⑨の間
【ラルゴ】

この曲は、ヴィヴァルディのバイオリン協奏曲第4番へ短調の第2楽章です。Largo(ラルゴ)は音楽の速度記号のひとつで、「ゆったり、ゆるやかに」の意味です。


つまり、曲名に特別な意味はなく、ただ単に速度が「ラルゴ」なのです。因みに第1楽章の速度はAllegro non molto、第3楽章はAllegroです。大抵、第1楽章と第3楽章が速くて、あいだの第2楽章はゆっくりな曲で構成されますね。


また、そもそも、ヴィヴァルディが自身の協奏曲から4つを選び、『四季』としてまとめ、そう総称したわけではなく、後世のどなたかの行動です。


4つのうち、『春』と『冬』の第2楽章だけ、速度が「ラルゴ」なので、『四季 冬』の『ラルゴ』と言えば、この曲なのです。






このように、作曲家の知らないところで、まとめられたり、命名されたりした曲は少なくありませんね。特に現代、クラシックと呼ばれる時代の作曲家の多くは、単に『○○協奏曲 第○番』と通し番号のように命名していたり、そもそも命名も整理もせず、死後知人や研究者たちが行ったりといったエピソードが多いです。







ショパンの『練習曲 作品10 第3番』は西欧では様々な愛称があるようですが、日本では決まって『別れの曲』と呼ばれます。戦前公開されたショパンの生涯を描いたドイツ映画の邦題が『別れの曲』。私は未見のため、以下は通説ですが、ショパンがピアノに没頭するために恋人と別れるシーンにこの曲が流れていたので、日本では『別れの曲』と指すことになったようです。本来は単なる『練習曲』であり、無味無臭のはずなのですが(ショパンの腕自慢臭はぷんぷんしますが)。


美しい曲ですし、ショパンが『別れの曲』と命名したわけではないのですが、やはり特に日本においては、結婚式や授賞式などおめでたい席や、レストランなど恋人や夫婦もいるだろう場でのライブ演奏やBGMに選ばないほうが無難ですね。
プロフィール
HN:
ルーニ
性別:
女性
自己紹介:
子育て真っ最中の頃から、「人生後半にやること」を探してきて、60近くになって、うっかり、そして、ようやく出会ってしまった”マリンバ”。ピアノと異なり、メロディーラインだけ弾いていれば曲になる。先生にピアノ伴奏をつけてもらえば、演奏家気分にも浸れる。う~ん、幸せです。

(注)カテゴリーの"マリンバパートナー"は、共同音楽出版社から№1~№8まで発行されているマリンバの楽譜冊子のことです。2025年8月時点で№1~№3には新版も発行されています。なお、同じ曲名でも、旧版と新版に掲載されているものは譜面が異なる可能性があります。
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