週1回、マリンバのレッスンが楽しみでもあり、苦しみでもあり。そんな60の手習いの日記です。
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【ラルゴ】

この曲は、ヴィヴァルディのバイオリン協奏曲第4番へ短調の第2楽章です。Largo(ラルゴ)は音楽の速度記号のひとつで、「ゆったり、ゆるやかに」の意味です。


つまり、曲名に特別な意味はなく、ただ単に速度が「ラルゴ」なのです。因みに第1楽章の速度はAllegro non molto、第3楽章はAllegroです。大抵、第1楽章と第3楽章が速くて、あいだの第2楽章はゆっくりな曲で構成されますね。


また、そもそも、ヴィヴァルディが自身の協奏曲から4つを選び、『四季』としてまとめ、そう総称したわけではなく、後世のどなたかの行動です。


4つのうち、『春』と『冬』の第2楽章だけ、速度が「ラルゴ」なので、『四季 冬』の『ラルゴ』と言えば、この曲なのです。






このように、作曲家の知らないところで、まとめられたり、命名されたりした曲は少なくありませんね。特に現代、クラシックと呼ばれる時代の作曲家の多くは、単に『○○協奏曲 第○番』と通し番号のように命名していたり、そもそも命名も整理もせず、死後知人や研究者たちが行ったりといったエピソードが多いです。







ショパンの『練習曲 作品10 第3番』は西欧では様々な愛称があるようですが、日本では決まって『別れの曲』と呼ばれます。戦前公開されたショパンの生涯を描いたドイツ映画の邦題が『別れの曲』。私は未見のため、以下は通説ですが、ショパンがピアノに没頭するために恋人と別れるシーンにこの曲が流れていたので、日本では『別れの曲』と指すことになったようです。本来は単なる『練習曲』であり、無味無臭のはずなのですが(ショパンの腕自慢臭はぷんぷんしますが)。


美しい曲ですし、ショパンが『別れの曲』と命名したわけではないのですが、やはり特に日本においては、結婚式や授賞式などおめでたい席や、レストランなど恋人や夫婦もいるだろう場でのライブ演奏やBGMに選ばないほうが無難ですね。
プロフィール
HN:
ルーニ
性別:
女性
自己紹介:
子育て真っ最中の頃から、「人生後半にやること」を探してきて、60近くになって、うっかり、そして、ようやく出会ってしまった”マリンバ”。ピアノと異なり、メロディーラインだけ弾いていれば曲になる。先生にピアノ伴奏をつけてもらえば、演奏家気分にも浸れる。う~ん、幸せです。
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