週1回、マリンバのレッスンが楽しみでもあり、苦しみでもあり。そんな60の手習いの日記です。
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深い意味はなく、アルファベット順に命名した英語などと同様でしょう。


では、イロハそのものは何か?


日本語の文字の並べ方のひとつ、イロハ順です。かな文字を、それぞれ1回だけ使って作った、遊び? 粋?な文章のひとつで、他にもあります。最も有名なのが"イロハ歌"で、平安時代に現れました。作者は不明です。




いろはにほへと
ちりぬるを

わかよたれそ(え)
つねならむ

うゐのおくやま
けふこえて

あさきゆめみし
ゑひもせす

(ん)




色は匂えど
散りぬるを

我が世誰ぞ
常ならむ

有為の奥山
今日越えて

浅き夢見し
酔ひもせず




(注)私は(え)と(ん)つきで習いました。現代風(当時)らしいです。そうすると、"え"が2回、登場しますが、文字は同じでも、発音が異なるそうです。
ドイツ語はアルファベット、日本語ではイロハで、音名を音階順で表していますが、イタリア語のドレミは何でしょう? 


たまたま(別説あり)グレゴリオ聖歌ヨハネ賛歌の、各節の最初の音が、ドレミファソラの音階になっており("ドレミの歌"みたいに)、その音に対応するラテン語の歌詞の頭文字をそのまま音名につけたそうです。


Ut queant laxis  あなたの僕が
Resonare fibris  声をあげて
Mira gestorum  あなたの行いの奇蹟を  
Famuli tuorum  響かせることができるように
Solve polluti   私たちの穢れた唇から
Labii reatum   罪を拭い去ってください
Sancte Iohannes 聖ヨハネ様


・"Ut"は発音しやすい"Do"となりました。でも、フランス語ではそのまま"ユト"ですね。
・この曲には”ラ”の音までしかありませんでしたので、のちに、”シ”を追加しました。


参考:
Wikipedia
inalesson.com         pianomap
音階の先頭は、古代ギリシャ時代では"ラ"だったので、慣習で、長らく、そうされてきたらしいです。


しかし、その後、楽譜印刷の先進国だったイタリアで、"ド"が先頭だったこと、そして、そうしたほうが何かと都合がよいらしく、今では、取って代わりました。


調号(♯や♭)がつかないので、初心者に優しいからでしょうか?


ただし、今でも、オーケストラのチューニングの音や、基準ピッチの表し方(A=440Hzなど)、88鍵ピアノの左端の音に、先頭だった"ラ"の意地の名残があります。




参考:
ちゃんとした音楽理論書を読む前に読んでおく本 侘美秀俊著 RittorMusic発行
場面によって、"ド"の呼び名が異なるのが、子どもの頃のストレス。しかも"ラ"から始まるって何? 学校で全容がはっきり説明されなかった状況(一覧表になっていない)が、性格上、苦手でした。




日本語        イ  ロ  ハ  ニ  ホ  ヘ  ト

日本での一般的な音名 ラ  シ  ド  レ  ミ  ファ  ソ

イタリア語      La    Si     Do   Re    Mi     Fa   Sol
           (ラ シ ド レ ミ ファ ソル)

フランス語      La    Si    Ut    Rē    Mi     Fa   Sol
           (ラ シ ユト レ ミ ファ ソル)

ドイツ語       A   H   C   D   E   F   G
           (アー ハー ツェー デー エー エフ ゲー)

英語         A   B   C   D   E   F   G
           (エー ビー シー ディー イー エフ ジー)




①日本での一般的な音名は、イタリア語が由来。


②ドイツ語の"H"は、"B"となりそうですが、いろいろあって、"H"です。いずれ書きます。




参考:
ちゃんとした音楽理論書を読む前に読んでおく本 侘美秀俊著 RittorMusic発行
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ルーニ
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女性
自己紹介:
子育て真っ最中の頃から、「人生後半にやること」を探してきて、60近くになって、うっかり、そして、ようやく出会ってしまった”マリンバ”。ピアノと異なり、メロディーラインだけ弾いていれば曲になる。先生にピアノ伴奏をつけてもらえば、演奏家気分にも浸れる。う~ん、幸せです。
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