週1回、マリンバのレッスンが楽しみでもあり、苦しみでもあり。そんな60の手習いの日記です。
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音階練習は、長調12個の後、短調を順に行ってきましたが、このたび、最後まで制覇しました、一応・・・。そう、単発で弾くことを制覇したのと、全調を連続してスラスラ弾けるかは別問題。

                エンハーモニックキー(異名同調)
  • イ短調 
  • ホ短調  (♯ 1個)
  • ロ短調  (♯ 2個)
  • 嬰ヘ短調 (♯ 3個)
  • 嬰ハ短調 (♯ 4個)
  • 嬰ト短調 (♯ 5個)  = 変イ短調 (♭ 7個)
  • ニ短調  (♭ 1個)
  • ト短調  (♭ 2個)
  • ハ短調  (♭ 3個)
  • へ短調  (♭ 4個)
  • 変ロ短調 (♭ 5個)  = 嬰イ短調 (♯ 7個)
  • 変ホ短調 (♭ 6個)  = 嬰ニ短調 (♯ 6個)




実際のところ、わたしの弾くような曲の調号は、シャープもフラットも多くて3つ、大抵はゼロかひとつなので、四つも五つもついている音階など練習不要では? と思っていたのですが、無心でやっている(やらされている)うちに、気づきました。やっぱり、必要だと。



確かに、変ニ長調やヘ短調の曲は一生お目にかからないでしょうけれど、必要なのは、腕の動きの訓練なのです(と思う)。白鍵から黒鍵へ、黒鍵から白鍵への移動、黒鍵の連続、白鍵のひとつ飛ばしなど、実にいろんな動きが出てくるので、関節が緩やかになる? 体の動きがなめらかになる? そんな感じなのです。そしてその動きのパターンが、臨時記号も相まって、いつものト長調やイ短調の曲にもちょこちょこ登場するので、全体に、余裕をもって弾けるようになった気持ち。


(たぶん)これなんですよね、(未来のない老体の)ド素人でも全調の基礎練習をする(させられる)のは。


やる意味を持ててからは、俄然、音階練習にも熱が入りました。
数多いマリンバ楽譜集の中で、おそらくは最も教科書的な"マリンバパートナー"(共同音楽出版社)。初版発行は四半世紀前で、難易度順に№1から№8まであり、それぞれに改訂版があるようです。


曲はクラシックが中心、少し、ディズニーやジブリ、和洋映画の曲、唱歌などが入っています。


№によっては、ここ数年、中古でしか入手できない状況が続いていましたが、2024年12月に№1、2025年2月に№2の新版"NEW マリンバパートナー"が発行されました。削除された曲と新しく入った曲、№1から№2へ、逆に№2から№1へ移動した曲があります。


これらの旧版"マリンバパートナー"はすでに店頭から消えていますので、入手したい場合はヤフオク!などで中古を探すしかないようです。


わたしは旧版を進めてきましたので、新版に新しく登場した曲は、そのうち独習で弾いてみようと思っています。
基礎練習は、1年前から、音階と分散和音をしています。


まず、長調の12種類を順にひとつずつクリア。

                 エンハーモニックキー(異名同調)
  • ハ長調  
  • ト長調  (♯ 1個)
  • 二長調  (♯ 2個)
  • イ長調  (♯ 3個)
  • ホ長調  (♯ 4個)
  • ロ長調  (♯ 5個)  = 変ハ長調 (♭ 7個)
  • へ長調  (♭ 1個)
  • 変ロ長調 (♭ 2個)
  • 変ホ長調 (♭ 3個)
  • 変イ長調 (♭ 4個)
  • 変二長調 (♭ 5個)  = 嬰ハ長調 (♯ 7個)
  • 変ト長調 (♭ 6個)  = 嬰へ長調 (♯ 6個)




それから、先生がその場で指定した1調を弾く、ちょっとしたテスト形式が半年ほど。

テスト対策として、一時期は、(ほぼ)毎日の練習時間の最初に、12すべてやっていたのですが、近頃、長調を仮卒業し、短調を始めたので、忘れないよう、3調ずつ、やっています。テンポは144です。




短調も半分まで来ました。テンポは120です。これ以上速くは無理。


だって、本当に難しいんです。行きと帰りが違うって、どういうこと? まあ、理屈は『ちゃんとした音楽理論書を読む前に読んでおく本』(侘美秀俊著)で何となくわかったつもりですが、ともかく、臨時記号の♯と♭、♮、ダブルシャープが多い。いや、"それらだらけ"。イライラするので、もう楽譜を見るのは止め、こんな感じだよねえ、と耳コピと勘でやっています。




こういう練習自体は好きなんですが、困ったことに"ピンポイント凝り性"なので、スムーズに弾けるまで止められなくなっちゃうんですよね、翌日にはほとんど忘れるくせに。だから嫌。
先生が(当然のごとく)課してくる基礎練習は大抵、30分以上、丁寧にやれば1時間かかるかも。しかも、基礎練習は総練習時間の1/3~1/2、かけるものと言われています。そこから曲練習したら合わせて2時間以上。体力も気力も使います。仕事終わりや家事の合間ではちょっと大変。


好きな曲を弾きたいから楽器をしている、だから、30分もないのに、基礎練習なんてしている時間はない。そんなあなたに、私が辿り着いた"対策案"を紹介します。




【基礎練習の5分セットを、自分で決めます】

例として、音階練習を1調、2回 + 練習曲1曲を2回で、5分かかるとします。

そうすると、
1セット:音階練習、1調✕2回 + 練習曲、1曲✕2回 で、5分

2セット:  〃 、1調✕4回 +  〃 、1曲✕4回 で、10分
あるいは、  〃 、2調✕2回 +  〃 、2曲✕2回  〃




今日、音楽にとれる時間が15分なら、基礎練習は1セット、30分なら2セットします。つっかえても、間違っても、サーっと通して、ともかく終了。身構えず、気をラクにもって、ともかく楽器を弾き始めることが重要なんです。


なお、新しい音階練習や練習曲は、セット扱いの外です。充分、時間のとれる日に始めます。








どうも、「自分は趣味なんだから基礎練習の必要はない」というのって、まじめな方じゃないかと、自身の経験から思うのです。その思考回路はこうです。


「えーっと、練習は毎日、そして、まず基礎練習を30分とか1時間とか? いや、上達に必要なのはわかるけど、無理無理、時間ないです。理想と現実は違うよ」

 ↓

「あー、先生に言われたとおりに、基礎練習からはじめたら、それだけで終わっちゃったよ。今日は休日だからできたけど、これを毎日? 無理無理」

 ↓

「えー、疲れてるのに、他にやることもあるのに、基礎練習しないと、曲、弾いちゃいけないの? 何のためにやってるんだよぉ。不十分でいいから、あの好きな曲をやりたいよぉ」

 ↓

基礎練習の呪縛にかかり、ホコリをかぶる楽器。教室退会。







そりゃあ、先生からすれば、「つっかえても間違っても5分で終わらせる基礎練習」なんて噴飯ものでしょうけれど、ゼロよりはいいでしょう?


でも、やっぱり、基礎練習は"好きな曲"を好きなように気持ちよく弾くのに繋がりますから、「やらなくていい、趣味には無駄無駄」ではもったいない。







このセット方式、子どもの頃、気づきたかったなぁ。でも、あの先生、怖かったからなぁ。
YouTube動画で、バイオリンやピアノのレッスンチャンネルを見ていると、up主(先生)は、「毎日毎日毎日レッスンしましょう。そして、まず、基礎練習をしっかりしてから、曲の練習をしましょう。基礎練習は何より大事! 大事!! 大事!!!」と熱弁されています。


まあ、その先生も、「子どもの頃は、毎日のレッスンも、基礎練習も、嫌で嫌で…でも、気が付いたんです、基礎練習の大切さに。だって、曲は、基礎練習の組み合わせだから」という流れなのですが。


で、その動画に寄せられたコメントは、多くが「その通りですね。基礎がないと、曲、弾けませんよね。私も頑張ります」というものですが、少数派でも必ずあるのが、こんなコメント。


「いやいや、毎日のレッスンなんて無理! そして、仕事から帰って、家事してから、やっと確保したわずかな時間を基礎練習に割くなんて、モチベーション、上がりません!! 曲、弾きたいから、やってるんだし、そもそも、プロじゃないし!!!」


up主もコメント主も、結構、!!! なんですよね、口調が。




私は基礎練習が苦にならないタイプなので、それだけやっていてもいいのですが(それはそれで困った感じ)。




この、《基礎練習と曲練習の、仁義なき、せめぎ合い ~心理と時間の葛藤~》は、先生(プロ)側と、趣味人側(アマのアマ)、結局は、それぞれの“マジメさ”に起因している気がします。
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プロフィール
HN:
ルーニ
性別:
女性
自己紹介:
子育て真っ最中の頃から、「人生後半にやること」を探してきて、60近くになって、うっかり、そして、ようやく出会ってしまった”マリンバ”。ピアノと異なり、メロディーラインだけ弾いていれば曲になる。先生にピアノ伴奏をつけてもらえば、演奏家気分にも浸れる。う~ん、幸せです。
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